新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 805番
手すさびの
手すさびのはかない筆跡と見たけれど、長く残る形見になってしまったことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕右大将通房が亡くなった後、手すさびに書いていた扇を見つけて詠みました歌。
手すさびのはかない筆跡と見たけれど、長く残る形見になってしまったことだ。
意訳
慰みに書き散らしたはかない筆跡だと思っていたのに、それがいつまでも残る形見になってしまった。
語釈・文法注
- 手すさび
- 手慰み。
- 形身
- 形見。底本の表記。
和歌
- 作者
- 土御門右大臣女(つちみかどのうだいじんのむすめ) 生没年未詳(十一世紀)
源師房の娘。藤原通房の妻。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・805番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「右大將通房身まかりて後、手習ひすさびて侍りける扇を見出してよみ侍りける」(右大将通房が亡くなった後、手すさびに書いていた扇を見つけて詠みました歌)。
解説
土御門右大臣女の歌。通房は藤原頼通の子で、長久五年(1044年)に二十歳で没した。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、144〜145頁(コマ82)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日