古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 781番

置き添ふる

読人しらず(よみびとしらず)

置き加わる露とともに消えてしまうこともなく、涙にばかり浮き沈んでいることだ。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2置お置おおききき添そ添そそふるふるうる初句
  3. 3露つゆ露つゆつゆとともにとともにとともにははは二句
  4. 4消き消ききえもせでえもせでえもせで三句
  5. 5淚なみだ淚なみだなみだにのみもにのみもにのみも四句
  6. 6うきうきうき沈しづ沈しづしずむかなむかなむかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

置き加わる露とともに消えてしまうこともなく、涙にばかり浮き沈んでいることだ。

意訳

置き加わる露とともに、いっそ私も消えてしまえばよいのに、それもできず、ただ涙の中に浮き沈みして暮らしています。

語釈・文法注

うき
「浮き」と「憂き」を掛ける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・781番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「うき」に「浮き」と「憂き」。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、139頁(コマ79)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日