古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 774番

ひとりにも

藤原為頼(ふじわらのためより)

ひとりではない悲しみは、亡くなった人も、旅の空で悲しく思っているのだろうか。

作者
藤原爲賴朝臣(藤原為頼)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2ひとりにもひとりにもひとりにも初句
  3. 3あらぬあらぬあらぬ思おも思おもおもひひいははは二句
  4. 4なきなきなき人ひと人ひとひとももも三句
  5. 5旅たび旅たびたびののの空そら空そらそらにやにやにや四句
  6. 6悲かな悲かなかなしかるらむしかるらむしかるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

ひとりではない悲しみは、亡くなった人も、旅の空で悲しく思っているのだろうか。

意訳

悲しんでいるのが私ひとりではないように、亡くなった妻たちも、死出の旅の空で、ともに悲しんでいることでしょう。

語釈・文法注

旅の空
死出の旅路。

和歌

作者
藤原為頼(ふじわらのためより) ?–998
藤原雅正の子。紫式部の伯父。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・774番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

為頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、137頁(コマ78)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日