新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 773番
よそなれど
他人のことではあるが、同じ心が通うにちがいない。誰にとっても、悲しみは一つではないのだから。
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現代語訳
〔詞書〕連れ添っていた妻が亡くなったころ、藤原為頼朝臣の妻も亡くなったので、贈った歌。
他人のことではあるが、同じ心が通うにちがいない。誰にとっても、悲しみは一つではないのだから。
意訳
あなたと私は別々の身だけれど、同じ悲しみの心が通い合うにちがいない。妻を失う悲しみは、あなたひとりのものではないのだから。
語釈・文法注
- 思ひの一つならねば
- 悲しみは一人だけのものではないので。
和歌
- 作者
- 藤原実資(ふじわらのさねすけ) 957–1046
藤原斉敏の子で、祖父実頼の養子。右大臣に至った。日記『小右記』を残した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・773番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「すみ侍りける女、亡なりにける頃、藤原爲頼朝臣の妻身死りにけるに遺しける」(連れ添っていた妻が亡くなったころ、藤原為頼朝臣の妻も亡くなったので、贈った歌)。
解説
実資の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、137頁(コマ78)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日