古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 772番

さもこそは

皇嘉門院(こうかもんいん)

いかにも同じ墨染の袂の色なのでしょう。変わらない泣き声をも、かけたことです。

作者
皇嘉門院
  1. 1御おほん御おほんおおんかへしかへしかえし詞書
  2. 2さもこそはさもこそはさもこそは初句
  3. 3おなじおなじおなじ袂たもと袂たもとたもとののの二句
  4. 4色いろ色いろいろならめならめならめ三句
  5. 5變かは變かはかわらぬねらぬねらぬねをもをもをも四句
  6. 6かけてけるかなかけてけるかなかけてけるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕お返し。

いかにも同じ墨染の袂の色なのでしょう。変わらない泣き声をも、かけたことです。

意訳

いかにも私たちは、同じ墨染の袂の色なのでしょう。私もあなたと変わらず、亡き院を慕って泣く声を袂にかけていることです。

語釈・文法注

さもこそは〜め
いかにも〜だろう。
ね
「根」と「音」を掛ける。

和歌

作者
皇嘉門院(こうかもんいん) 1122–1181
藤原聖子。藤原忠通の娘。崇徳天皇の中宮。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・772番
歌体
短歌
状況
詞書「御かへし」(お返し)。

修辞

掛詞
「ね」に「根」と「音」。

解説

皇嘉門院の歌。皇嘉門院(藤原聖子)は崇徳天皇の中宮。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、137頁(コマ78)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日