古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 761番

あかざりし

藤原道信(ふじわらのみちのぶ)

飽き足りないまま散った花を、春も恋しく思っているのだろうか。ありし昔を思い出しながら。

作者
道信朝臣(藤原道信)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2あかざりしあかざりしあかざりし初句
  3. 3花はな花はなはなをやをやをや春はる春はるはるももも二句
  4. 4戀こ戀ここひつらむひつらむいつらむ三句
  5. 5ありしありしありし昔むかし昔むかしむかしををを四句
  6. 6おもひおもひおもい出い出いいでつゝでつゝでつつ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

飽き足りないまま散った花を、春も恋しく思っているのだろうか。ありし昔を思い出しながら。

意訳

亡き院が飽きることなく愛でた花を、春もまた恋しく思っているのだろうか。院のいらしたあの昔を思い出しながら。

語釈・文法注

あかざりし
飽き足りなかった。

和歌

作者
藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・761番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

道信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、135頁(コマ77)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日