新古今和歌集 巻第七 賀歌 744番
七十に
七十に満ちて、御津の浜松は老いてしまったが、千年の残りはなお遥かだ。
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現代語訳
〔詞書〕日吉の禰宜成仲が七十歳の祝いをしました時に、贈った歌。
七十に満ちて、御津の浜松は老いてしまったが、千年の残りはなお遥かだ。
意訳
あなたは七十歳になり、御津の浜松のように年老いたけれども、千年の寿命までにはまだ遥かな年月が残っている。
語釈・文法注
- みつ
- 「満つ」と「御津(近江国の地名)」を掛ける。
- 七十
- 七十歳。
和歌
- 作者
- 藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第七・賀歌・744番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「日吉の禰宜成仲、七十の賀し侍りけるに遺しける」(日吉の禰宜成仲が七十歳の祝いをしました時に、贈った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「みつ」に「満つ」と「御津」。
解説
清輔の歌。成仲は祝部成仲で、日吉社の禰宜。底本は第三句を「老いぬれど」とするが、「老いぬれば」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、131頁(コマ75)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日