新古今和歌集 巻第七 賀歌 743番
年經たる
年を経た宇治の橋守よ、尋ねよう。幾代になったのか、この水の源は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕嘉応元年、入道前関白太政大臣が宇治で、「河水久澄(河の水久しく澄む)」という題を人々に詠ませました時に。
年を経た宇治の橋守よ、尋ねよう。幾代になったのか、この水の源は。
意訳
長い年月を経てきた宇治の橋守よ、尋ねたい。この宇治川の水が澄んで流れつづけて、もう幾代になったのか。
語釈・文法注
- 橋守
- 橋の番人。
- みなかみ
- 水源。
和歌
- 作者
- 藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第七・賀歌・743番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「嘉應元年、入道前關白太政大臣、宇治にて河水久澄といふ事を、人々によませ侍りけるに」(嘉応元年、入道前関白太政大臣が宇治で、「河水久澄(河の水久しく澄む)」という題を人々に詠ませました時に)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
清輔の歌。嘉応元年は1169年。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、130〜131頁(コマ75)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日