新古今和歌集 巻第七 賀歌 726番
萬代を
万代を待つという松の尾山の木陰が茂っているので、わが君の御代が常磐堅磐であるよう祈ることだ。
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現代語訳
〔詞書〕寛治八年、関白太政大臣の高陽院の歌合で、祝いの心を詠んだ歌。
万代を待つという松の尾山の木陰が茂っているので、わが君の御代が常磐堅磐であるよう祈ることだ。
意訳
松の尾山の松の木陰は深く茂っている。その松のように、わが君の御代が万代まで、岩のように永遠に変わらないことを祈る。
語釈・文法注
- まつ
- 「待つ」と「松」を掛ける。
- 松の尾山
- 山城国の松尾山。
- ときはかきは
- 常磐堅磐。永久に変わらないこと。
和歌
- 作者
- 康資王母(やすすけおうのはは) 生没年未詳(十一世紀)
伯耆守高階成順の娘で、母は伊勢大輔。神祇伯延信王の妻となり、康資王を産んだ。後冷泉天皇の皇后寛子に仕えた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第七・賀歌・726番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寬治八年、關白太政大臣の高陽院の歌合に、祝の心を」(寛治八年、関白太政大臣の高陽院の歌合で、祝いの心を詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「まつ」に「待つ」と「松」。
解説
康資王母の歌。寛治八年は1094年。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、127頁(コマ73)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日