新古今和歌集 巻第六 冬歌 704番
行く年を
過ぎゆく年を惜しむ雄島の海人の濡れ衣は、重ねて袖に浪をかけているのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕土御門内大臣家で、「海辺歳暮(海辺の年の暮れ)」という心を詠んだ歌。
過ぎゆく年を惜しむ雄島の海人の濡れ衣は、重ねて袖に浪をかけているのだろうか。
意訳
去っていく年を惜しんで泣く雄島の海人の濡れ衣は、ただでさえ浪に濡れているのに、さらに涙の浪を重ねて袖にかけていることだろう。
語釈・文法注
- をしま
- 「惜しま」と「雄島」(陸奥国の松島の島)を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・704番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「土御門內大臣家にて、海邊歲暮といへる心をよめる」(土御門内大臣家で、「海辺歳暮(海辺の年の暮れ)」という心を詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「をしま」に「惜しま」と「雄島」。
解説
有家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、123頁(コマ71)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日