古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 687番

御狩野は

大江匡房(おおえのまさふさ)

御狩野は、一方で降る雪に埋もれて、鳥立も見えない。草に隠れながら。

作者
前中納言匡房(大江匡房)
  1. 1京極關白前太政大臣きやうごくのくわんぱくさきのだいじやうだいじん京極關白前太政大臣きやうごくのくわんぱくさきのだいじやうだいじんきょうごくのかんぱくさきのだいじょうだいじんののの高陽院かやのゐん高陽院かやのゐんかやのいんののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2御狩野みかりの御狩野みかりのみかりのははは初句
  3. 3かつかつかつ降ふ降ふふるるる雪ゆき雪ゆきゆきににに二句
  4. 4埋うづ埋うづうずもれてもれてもれて三句
  5. 5鳥と鳥とと立だ立だだちもちもちも見み見みみえずえずえず四句
  6. 6草くさ草くさくさがくれつゝがくれつゝがくれつつ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕京極関白前太政大臣の高陽院の歌合で。

御狩野は、一方で降る雪に埋もれて、鳥立も見えない。草に隠れながら。

意訳

狩場の野は降りつづく雪に埋もれていく。鳥の集まる所も見えず、草むらに隠れてしまった。

語釈・文法注

かつ
一方で。
鳥立
狩場で鳥が集まるように作った所。

和歌

作者
大江匡房(おおえのまさふさ) 1041–1111
大江匡衡の曽孫。学者として後三条・白河・堀河天皇に仕え、権中納言に至った。有職故実書『江家次第』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・687番
歌体
短歌
状況
詞書「京極關白前太政大臣の高陽院の歌合に」(京極関白前太政大臣の高陽院の歌合で)。

解説

匡房の歌。京極関白前太政大臣は藤原師実。高陽院は師実の邸宅。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、120頁(コマ70)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日