古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 684番

草も木も

源通具(みなもとのみちとも)

草も木も、降りかかって見分けがつかなくなった雪の夜に、春を待つ梅の花の香りがする。

作者
右衞門督通具(源通具)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2草くさ草くさくさももも木き木ききももも初句
  3. 3ふりまがふりまがふりまがへたるへたるえたる二句
  4. 4雪ゆき雪ゆきゆきもよにもよにもよに三句
  5. 5春はる春はるはる待ま待ままつつつ梅うめ梅うめうめののの四句
  6. 6花はな花はなはなののの香か香かかぞするぞするぞする結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

草も木も、降りかかって見分けがつかなくなった雪の夜に、春を待つ梅の花の香りがする。

意訳

草も木も、降り積もった雪で見分けもつかない夜。それなのに、春を待ちかねる梅の花の香りがただよってくる。

語釈・文法注

ふりまがへたる
降って見分けをつかなくした。
雪もよ
雪の降る夜。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・684番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

解説

通具の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、119頁(コマ69)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日