新古今和歌集 巻第六 冬歌 682番
尋ねきて
訪ねてきて、道を分けるのに苦労する人もいないだろう。幾重にも積もれ、庭の白雪よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕雪の朝、大原で詠みました歌。
訪ねてきて、道を分けるのに苦労する人もいないだろう。幾重にも積もれ、庭の白雪よ。
意訳
どうせ雪の道を苦労してかき分けて訪ねてくる人などいないだろう。それなら、いくらでも積もるがいい、庭の白雪よ。
語釈・文法注
- わけわぶる
- 分け行くのに苦労する。
和歌
- 作者
- 寂然(じゃくぜん) 生没年未詳(十二世紀)
俗名藤原頼業。兄の寂念・寂超とともに「大原の三寂」と呼ばれた。西行と親しかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・682番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「雪のあした、大原にてよみ侍りける」(雪の朝、大原で詠みました歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 字余り
- 第三句。
解説
寂然の歌。大原は京都北東の隠棲の地。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、119頁(コマ69)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日