新古今和歌集 巻第六 冬歌 673番
夢かよふ
夢の中で通う道さえ絶えてしまった。呉竹の節の、伏見の里の、雪で竹の折れる音のせいで。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕同じ家で、地名をくじで引いて冬の歌を詠ませました時に、「伏見の里の雪」を。
夢の中で通う道さえ絶えてしまった。呉竹の節の、伏見の里の、雪で竹の折れる音のせいで。
意訳
伏見の里では、雪の重みで竹が折れる音がして目が覚めてしまう。夢の中で恋しい人のもとへ通う道さえ、とだえてしまった。
語釈・文法注
- 呉竹の
- 竹の「節(ふし)」から「伏見」にかかる枕詞。
- 伏見の里
- 山城国の地名。「臥し」を響かせる。
和歌
- 作者
- 藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・673番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「同じ家にて、所の名を探りて冬の歌よませ侍りけるに、伏見の里の雪を」(同じ家で、地名をくじで引いて冬の歌を詠ませました時に、「伏見の里の雪」を)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
- 枕詞
- 「呉竹の」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
有家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、117〜118頁(コマ68)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日