古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 665番

今ぞきく

藤原実定(ふじわらのさねさだ)

今こそ知った、心には足跡もなかったのだ。雪をかき分けて、思いやってはいたけれど。

作者
後德大寺左大臣(藤原実定)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2今いま今いまいまぞきくぞきくぞきく初句
  3. 3心こころ心こころこころははは跡あと跡あとあとももも二句
  4. 4なかりけりなかりけりなかりけり三句
  5. 5雪ゆき雪ゆきゆきかきわけてかきわけてかきわけて四句
  6. 6思おも思おもおもひやれどもひやれどもいやれども結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

今こそ知った、心には足跡もなかったのだ。雪をかき分けて、思いやってはいたけれど。

意訳

今こそわかりました。心では雪をかき分けてあなたのもとを訪ねていたけれど、心には足跡が残らなかったのですね。

語釈・文法注

きく
知る。

和歌

作者
藤原実定(ふじわらのさねさだ) 1139–1191
右大臣藤原公能の子で、藤原俊成の甥。左大臣に至った。後徳大寺左大臣と呼ばれる。管絃にもすぐれ、『平家物語』には福原遷都の後に旧都を訪ねる逸話がある。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・665番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

実定の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、116頁(コマ68)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日