古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 666番

白山に

藤原公任(ふじわらのきんとう)

白山に、年を経た雪が積もっているのだろうか。夜半に片敷く袂が冷えている。

作者
前大納言公任(藤原公任)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2白山しらやま白山しらやましらやまににに初句
  3. 3年とし年としとしふるふるふる雪ゆき雪ゆきゆきややや二句
  4. 4積つも積つもつもるらむるらむるらむ三句
  5. 5夜半よは夜半よはよわにかたしくにかたしくにかたしく四句
  6. 6袂たもと袂たもとたもとさゆなりさゆなりさゆなり結句

引用の仕方

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現代語訳

白山に、年を経た雪が積もっているのだろうか。夜半に片敷く袂が冷えている。

意訳

夜半に独り片袖を敷いて寝ていると、袂がひどく冷えこむ。白山では、年を重ねた雪がさらに積もっているのだろうか。

語釈・文法注

白山
加賀国の山。雪の名所。
年ふる
年を経る。「降る」を掛ける。

和歌

作者
藤原公任(ふじわらのきんとう) 966–1041
関白藤原頼忠の子。大納言に至った。和歌・漢詩・管絃にすぐれ、『和漢朗詠集』を編み、『拾遺抄』『三十六人撰』を撰んだ。歌論書『新撰髄脳』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・666番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ふる」に「経る」と「降る」。
三句切れ
三句切れ。

解説

公任の歌。底本は初句を「白山に」とするが、「白山も」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、116頁(コマ68)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日