古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 663番

ふりそむる

寂蓮法師(じゃくれんほうし)

降りはじめた今朝でさえ人の訪れが待たれた、奥山の里の雪の夕暮れよ。

作者
寂蓮法師
  1. 1入道前關白にふだうさきのくわんぱく入道前關白にふだうさきのくわんぱくにゅうどうさきのかんぱく、、、右大臣うだいじん右大臣うだいじんうだいじんににに侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき、、、家いへ家いへいえののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに雪ゆき雪ゆきゆきをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2ふりそむるふりそむるふりそむる初句
  3. 3今朝けさ今朝けさけさだにだにだに人ひと人ひとひとののの二句
  4. 4待ま待ままたれつるたれつるたれつる三句
  5. 5深山みやま深山みやまみやまののの里さと里さとさとののの四句
  6. 6雪ゆき雪ゆきゆきののの夕ゆふ夕ゆふゆうぐれぐれぐれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕入道前関白が右大臣でした時、家の歌合で雪を詠んだ歌。

降りはじめた今朝でさえ人の訪れが待たれた、奥山の里の雪の夕暮れよ。

意訳

雪が降りはじめた今朝でさえ、誰か訪ねてこないかと待たれたものだ。まして雪の積もったこの奥山の里の夕暮れは、なおさら人が恋しい。

語釈・文法注

和歌

作者
寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・663番
歌体
短歌
状況
詞書「入道前關白、右大臣に侍りける時、家の歌合に雪をよめる」(入道前関白が右大臣でした時、家の歌合で雪を詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

寂蓮の歌。入道前関白は九条兼実。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、116頁(コマ68)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日