古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 648番

小夜千鳥

藤原季能(ふじわらのすえよし)

夜の千鳥の声が近くなる鳴海潟では、傾く月とともに潮が満ちてくるのだろうか。

作者
正三位季能(藤原季能)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばんののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2小夜さよ小夜さよさよ千鳥ちどり千鳥ちどりちどり初句
  3. 3聲こゑ聲こゑこえこそちかくこそちかくこそちかく二句
  4. 4なるみなるみなるみ潟がた潟がたがた三句
  5. 5傾かたぶ傾かたぶかたぶくくく月つき月つきつきににに四句
  6. 6汐しほ汐しほしおややや滿み滿みみつらむつらむつらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

夜の千鳥の声が近くなる鳴海潟では、傾く月とともに潮が満ちてくるのだろうか。

意訳

夜の千鳥の鳴き声が近くなってきた。鳴海潟では、月が西に傾くとともに、潮が満ちてきたのだろうか。

語釈・文法注

鳴海潟
尾張国の干潟。今の名古屋市緑区。

和歌

作者
藤原季能(ふじわらのすえよし) 1153–1211
藤原俊盛の子。正三位に至った。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。底本は作者を「正三位秀能」と刷るが、流布本の多くと新編国歌大観は「正三位季能」とする。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・648番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番の歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「なるみ」に「成る」と「鳴海」。

解説

季能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、113頁(コマ66)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日