古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 645番

夕凪に

藤原実定(ふじわらのさねさだ)

夕凪に海峡を渡る千鳥が、浪間から見える小島の雲に消えてしまった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
後德大寺左大臣(藤原実定)
  1. 1夕凪ゆふなぎ夕凪ゆふなぎゆうなぎににに初句
  2. 2とわたるとわたるとわたる千鳥ちどり千鳥ちどりちどり二句
  3. 3浪なみ浪なみなみ間ま間ままよりよりより三句
  4. 4見み見みみゆるゆるゆる小島こじま小島こじまこじまののの四句
  5. 5雲くも雲くもくもににに消き消ききえぬるえぬるえぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

夕凪に海峡を渡る千鳥が、浪間から見える小島の雲に消えてしまった。

意訳

夕凪の海を渡っていく千鳥が、浪間の向こうに見える小島にかかった雲の中に、消えていってしまった。

語釈・文法注

とわたる
海峡や川の渡し場を渡る。

和歌

作者
藤原実定(ふじわらのさねさだ) 1139–1191
右大臣藤原公能の子で、藤原俊成の甥。左大臣に至った。後徳大寺左大臣と呼ばれる。管絃にもすぐれ、『平家物語』には福原遷都の後に旧都を訪ねる逸話がある。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・645番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

実定の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、113頁(コマ66)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日