古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 638番

見るまゝに

式子内親王(しょくしないしんのう)

見ているうちに冬は来てしまった。鴨のいる入り江の水際が、薄く凍りながら。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2見み見みみるまゝにるまゝにるままに初句
  3. 3冬ふゆ冬ふゆふゆははは來き來ききにけりにけりにけり二句
  4. 4鴨かも鴨かもかものゐるのゐるのいる三句
  5. 5入江いりえ入江いりえいりえののの汀みぎは汀みぎはみぎわ四句
  6. 6うすうすうす氷ごほ氷ごほごおりつゝりつゝりつつ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌の中で。

見ているうちに冬は来てしまった。鴨のいる入り江の水際が、薄く凍りながら。

意訳

見ているうちに、冬がやって来た。鴨のいる入り江の水際に、薄い氷が張りはじめている。

語釈・文法注

見るままに
見ているうちに。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・638番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に」(百首歌の中で)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、111〜112頁(コマ65)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日