古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 631番

かつ氷り

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

一方では凍り、一方では砕ける山川の、岩間にむせぶような明け方の音よ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2かつかつかつ氷こほ氷こほこおりりり初句
  3. 3かつはかつはかつは碎くだ碎くだくだくるくるくる二句
  4. 4山川やまがは山川やまがはやまがわののの三句
  5. 5岩いは岩いはいわ間ま間ままにむせぶにむせぶにむせぶ四句
  6. 6曉あかつき曉あかつきあかつきののの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

一方では凍り、一方では砕ける山川の、岩間にむせぶような明け方の音よ。

意訳

凍りかけてはまた砕けて流れる山川の水が、明け方、岩の間でむせび泣くような音を立てている。

語釈・文法注

かつ〜かつ
一方では〜一方では。
むせぶ
むせび泣く。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・631番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

擬人法
擬人法。
体言止め
体言止め。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、110頁(コマ65)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日