古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 632番

消えかへり

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

消えては生じ、岩間にただよう水の泡が、しばらく宿を借りる薄氷よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1消き消ききえかへりえかへりえかえり初句
  2. 2岩いは岩いはいわ間ま間ままにまよふにまよふにまよう二句
  3. 3水みづ水みづみずののの泡あわ泡あわあわののの三句
  4. 4しばししばししばし宿やど宿やどやどかるかるかる四句
  5. 5うすうすうす氷ごほり氷ごほりごおりかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

消えては生じ、岩間にただよう水の泡が、しばらく宿を借りる薄氷よ。

意訳

消えてはまた生まれ、岩の間をただよう水の泡。その泡がほんのしばらく宿を借りるように、薄氷の中に閉じこめられている。

語釈・文法注

消えかへり
消えては生じて。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・632番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、111頁(コマ65)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日