古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 624番

野邊見れば

和泉式部(いずみしきぶ)

野辺を見ると、尾花の下に生える思い草が、枯れていく冬になってしまった。

作者
和泉式部
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2野邊のべ野邊のべのべ見み見みみればればれば初句
  3. 3尾花をばな尾花をばなおばなががが下もと下もともとののの二句
  4. 4思おも思おもおもひひい草ぐさ草ぐさぐさ三句
  5. 5枯か枯かかれゆくれゆくれゆく冬ふゆ冬ふゆふゆににに四句
  6. 6なりぞしにけるなりぞしにけるなりぞしにける結句

引用の仕方

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現代語訳

野辺を見ると、尾花の下に生える思い草が、枯れていく冬になってしまった。

意訳

野辺を見わたすと、尾花の根もとに生えていた思い草も枯れていく。冬になってしまったのだ。

語釈・文法注

思ひ草
ナンバンギセルとされる。薄などの根もとに生える。

和歌

作者
和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・624番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「思ひ草」の「思ひ」に「思ひ」の心を響かせる。

解説

和泉式部の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、109頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日