新古今和歌集 巻第六 冬歌 622番
菊の花
菊の花は手折っては見まい。初霜が置いたままでこそ、色がまさるのだから。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕延喜十四年、尚侍藤原満子に菊の宴を賜った時の歌。
菊の花は手折っては見まい。初霜が置いたままでこそ、色がまさるのだから。
意訳
菊の花は手で折りとって見るのはやめておこう。初霜が置いたままの姿でこそ、いっそう色が美しく見えるのだから。
語釈・文法注
- おきながら
- 霜が置いたままで。
和歌
- 作者
- 藤原兼輔(ふじわらのかねすけ) 877–933
藤原利基の子。中納言に至った。賀茂川の堤に邸があったので堤中納言と呼ばれた。紫式部の曽祖父。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・622番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「延喜十四年、尙侍藤原滿子に菊の宴給はせける時」(延喜十四年、尚侍藤原満子に菊の宴を賜った時の歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
兼輔の歌。延喜十四年は914年。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、109頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日