新古今和歌集 巻第六 冬歌 621番
しぐれつゝ
時雨が降っては枯れていく野辺の花ではあるが、霜の置いた籬で、美しく映えている色よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕殿上人たちが菊合をしました折に詠まれた歌。
時雨が降っては枯れていく野辺の花ではあるが、霜の置いた籬で、美しく映えている色よ。
意訳
時雨が降るたびに野辺の花は枯れていく。それなのに霜の置いた籬の菊は、なおも美しく色映えている。
語釈・文法注
- 籬
- 竹や柴で編んだ垣根。
- にほふ
- 色美しく映える。
和歌
- 作者
- 醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・621番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「うへのをのこども、菊合し侍りけるついでに」(殿上人たちが菊合をしました折に詠まれた歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
醍醐天皇の歌。底本は第三句を「花なれど」とするが、「花なれば」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、109頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日