古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 620番

鵲の

大伴家持(おおとものやかもち)

かささぎが渡した橋に置く霜が白いのを見ると、夜が更けてしまったことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中納言家持(大伴家持)
  1. 1鵲かささぎ鵲かささぎかささぎののの初句
  2. 2渡わた渡わたわたせるせるせる橋はし橋はしはしににに二句
  3. 3置お置おおくくく霜しも霜しもしもののの三句
  4. 4白しろ白しろしろきききををを見み見みみればればれば四句
  5. 5夜よ夜よよぞぞぞ更ふ更ふふけにけるけにけるけにける結句

引用の仕方

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現代語訳

かささぎが渡した橋に置く霜が白いのを見ると、夜が更けてしまったことだ。

意訳

かささぎが翼を連ねて渡したという天の橋。その橋に置いた霜が白く見えるので、夜がすっかり更けたことがわかる。

語釈・文法注

鵲の渡せる橋
七夕の夜、かささぎが翼を並べて天の川に渡す橋。ここでは宮中の階段(御階)を見立てたものとも、冬の夜空の星を見立てたものともいう。

和歌

作者
大伴家持(おおとものやかもち) 718?–785
大伴旅人の子。越中守などを経て中納言に至った。『万葉集』の編纂に深く関わったとされ、同集に最も多くの歌を残す。繊細で抒情的な歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・620番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

家持の歌で、百人一首6番。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、109頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日