古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 617番

霜枯は

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

霜枯れのころは、どこがそれとも見分けられない草の原だ。誰に尋ねたらよいだろう、秋の名残を。

作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2霜枯しもがれ霜枯しもがれしもがれははは初句
  3. 3そこともそこともそことも見み見みみえぬえぬえぬ二句
  4. 4草くさ草くさくさののの原はら原はらはら三句
  5. 5誰たれ誰たれたれにとにとにとははわましましまし四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの名殘なごり名殘なごりなごりををを結句

引用の仕方

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現代語訳

霜枯れのころは、どこがそれとも見分けられない草の原だ。誰に尋ねたらよいだろう、秋の名残を。

意訳

霜枯れのころは、草の原のどこに何があったのか見分けもつかない。秋の名残がどこにあるのか、誰に尋ねたらよいのだろう。

語釈・文法注

そことも見えぬ
どこともはっきりしない。
とはまし
尋ねようか。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・617番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。
本歌取り
「憂き身世にやがて消えなば尋ねても草の原をば問はじとや思ふ」(源氏物語・花宴)をふまえる。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日