古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 616番

君來ずば

藤原清輔(ふじわらのきよすけ)

あなたが来ないならば、独りで寝ることになるのだろうか。笹の葉が奥山全体でそよそよと音を立てる霜夜を。

作者
藤原淸輔朝臣(藤原清輔)
  1. 1崇德院すとくゐん崇德院すとくゐんすとくいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2君きみ君きみきみ來こ來ここずばずばずば初句
  3. 3獨ひとり獨ひとりひとりややや寐ね寐ねねなむなむなむ二句
  4. 4笹ささ笹ささささののの葉は葉ははののの三句
  5. 5みみみ山やま山やまやまもそよにもそよにもそよに四句
  6. 6さやぐさやぐさやぐ霜夜しもよ霜夜しもよしもよををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕崇徳院の御代、百首歌を献上した時の歌。

あなたが来ないならば、独りで寝ることになるのだろうか。笹の葉が奥山全体でそよそよと音を立てる霜夜を。

意訳

あなたが来てくれなかったら、私は独りで寝るのだろうか。笹の葉が山いっぱいにさやさやと鳴る、この寒い霜の夜を。

語釈・文法注

さやぐ
さやさやと音を立てる。

和歌

作者
藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・616番
歌体
短歌
状況
詞書「崇德院の御時、百首の歌奉りけるに」(崇徳院の御代、百首歌を献上した時の歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。
本歌取り
前の歌と同じく人麻呂の歌をふまえる。

解説

清輔の歌。『久安百首』の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日