古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 618番

霜さゆる

慈円(じえん)

霜の冷えこむ山田のあぜの、群がって生える薄が、刈る人もないまま残っているころだ。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2霜しも霜しもしもさゆるさゆるさゆる初句
  3. 3山田やまだ山田やまだやまだのくろののくろののくろの二句
  4. 4むらむらむら薄すすき薄すすきすすき三句
  5. 5苅か苅かかるるる人ひと人ひとひとなしになしになしに四句
  6. 6殘のこ殘のこのこるころかなるころかなるころかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌の中で。

霜の冷えこむ山田のあぜの、群がって生える薄が、刈る人もないまま残っているころだ。

意訳

霜が冷えびえと置く山の田のあぜに、群れ生えた薄が、刈る人もないまま枯れて残っている。そんな季節になった。

語釈・文法注

くろ
田のあぜ。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・618番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に」(百首歌の中で)。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日