新古今和歌集 巻第六 冬歌 615番
笹の葉は
笹の葉は、山全体をさやさやと鳴らしてそよぎ、凍った霜を吹く嵐よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。
笹の葉は、山全体をさやさやと鳴らしてそよぎ、凍った霜を吹く嵐よ。
意訳
奥山いっぱいに笹の葉がさやさやと音を立ててそよいでいる。葉の上に凍りついた霜を、嵐が吹きつけているのだ。
語釈・文法注
- さやに
- さやさやと音を立てて。
和歌
- 作者
- 藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・615番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。
修辞
- 本歌取り
- 柿本人麻呂「小竹の葉はみ山もさやに乱るとも我は妹思ふ別れ来ぬれば」(万葉集)をふまえる。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
良経の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ64)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日