古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 609番

霜結ぶ

源通具(みなもとのみちとも)

霜が結ぶ袖を片敷いて、うちとけて寝ることもできない夜の、月の光が寒々しい。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
右衞門督通具(源通具)
  1. 1霜しも霜しもしも結むす結むすむすぶぶぶ初句
  2. 2袖そで袖そでそでのかたしきのかたしきのかたしき二句
  3. 3うちとけてうちとけてうちとけて三句
  4. 4寢ね寢ねねぬぬぬ夜よ夜よよののの月つき月つきつきののの四句
  5. 5影かげ影かげかげぞさむけきぞさむけきぞさむけき結句

引用の仕方

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現代語訳

霜が結ぶ袖を片敷いて、うちとけて寝ることもできない夜の、月の光が寒々しい。

意訳

霜の凍りつく片袖を敷いて独り寝をする。氷が解けないように心もうちとけず、眠れない夜の月の光が、いかにも寒々しい。

語釈・文法注

かたしき
衣の片袖だけを敷いて独り寝をすること。
うちとけて
「解けて」は霜・氷の縁語。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・609番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

縁語
「霜」「むすぶ」「とけ」。

解説

通具の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、107頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日