古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 610番

影とめし

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

秋に光をとどめた露の宿りを思い出して、霜の上にその跡を訪ねる浅茅生の月よ。

作者
藤原雅經(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2影かげ影かげかげとめしとめしとめし初句
  3. 3露つゆ露つゆつゆのやどりのやどりのやどりををを二句
  4. 4思おも思おもおもひひい出い出いいでてでてでて三句
  5. 5霜しも霜しもしもにあととにあととにあととふふう四句
  6. 6淺茅生あさぢふ淺茅生あさぢふあさじうののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。

秋に光をとどめた露の宿りを思い出して、霜の上にその跡を訪ねる浅茅生の月よ。

意訳

秋には浅茅の露に月が宿っていた。月はその宿りを思い出して、今は霜の降りた浅茅生に、その跡を訪ねるように照らしている。

語釈・文法注

影とめし
月の光をとどめた。
浅茅生
浅茅の生えている所。

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・610番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りし時」(五十首歌を献上した時の歌)。

修辞

擬人法
擬人法。
体言止め
体言止め。

解説

雅経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、107頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日