古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 608番

さえわびて

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

冷えこみに耐えかねて目覚めた枕に、光を見ると、霜の深い夜の有明の月だった。

作者
皇太宮宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2さえわびてさえわびてさえわびて初句
  3. 3覺さ覺ささむるむるむる枕まくら枕まくらまくらににに二句
  4. 4影かげ影かげかげ見み見みみればればれば三句
  5. 5霜しも霜しもしも深ふか深ふかふかききき夜よ夜よよののの四句
  6. 6ありあけのありあけのありあけの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

冷えこみに耐えかねて目覚めた枕に、光を見ると、霜の深い夜の有明の月だった。

意訳

あまりの寒さに耐えかねて目が覚めた。枕もとに差しこむ光を見ると、霜の深く置いた夜の有明の月だった。

語釈・文法注

さえわびて
冷えこみに耐えかねて。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・608番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。底本は作者を「皇太宮宮大夫俊成女」と刷る。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、107頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日