古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 606番

我門の

殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)

わが家の門前の刈田の面に伏す鴫の、寝床があらわになっている冬の夜の月よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
殷富門院大輔
  1. 1我門わがかど我門わがかどわがかどののの初句
  2. 2かりかりかり田た田たたののの面おも面おもおもににに二句
  3. 3ふすふすふす鴫しぎ鴫しぎしぎののの三句
  4. 4床とこ床とことこあらはなるあらはなるあらわなる四句
  5. 5冬ふゆ冬ふゆふゆののの夜よ夜よよののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

わが家の門前の刈田の面に伏す鴫の、寝床があらわになっている冬の夜の月よ。

意訳

家の門の前の田は、稲を刈りとってしまった。そこに伏して眠る鴫の寝床まで、冬の夜の月がはっきりと照らし出している。

語釈・文法注

鴫
水辺にすむ鳥。秋の鳥とされた。
床あらはなる
稲が刈られて、寝床がむき出しになっている。

和歌

作者
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ) 1131?–1200?
藤原信成の娘。後白河天皇の皇女殷富門院亮子内親王に仕えた女房。多作で知られ、「千首大輔」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・606番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

殷富門院大輔の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、106頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日