新古今和歌集 巻第六 冬歌 605番
風寒み
風が寒いので、木の葉が散って晴れていく夜ごとに、残る隈なく照らす庭の月の光よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
風が寒いので、木の葉が散って晴れていく夜ごとに、残る隈なく照らす庭の月の光よ。
意訳
寒い風が吹くたびに木の葉が散り、夜ごとに庭は明るくなっていく。いまは影ひとつ残さず、庭いっぱいに月の光が照らしている。
語釈・文法注
- 風寒み
- 風が寒いので。
- 隈なき
- 陰になる所がない。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・605番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
式子内親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、106頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日