古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 604番

秋の色を

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

秋の色を払いつくしてしまったのか、月の桂に木枯らしの風が吹いている。

作者
藤原雅經(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしにりしにりしに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの色いろ色いろいろををを初句
  3. 3拂はら拂はらはらひひいはははてゝやてゝやててや二句
  4. 4久方ひさかた久方ひさかたひさかたののの三句
  5. 5月つき月つきつきののの桂かつら桂かつらかつらににに四句
  6. 6木枯こがらし木枯こがらしこがらしののの風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。

秋の色を払いつくしてしまったのか、月の桂に木枯らしの風が吹いている。

意訳

地上の紅葉をすっかり吹き払ってしまったのだろうか。木枯らしの風は、今度は月に生えるという桂の木にまで吹きつけている。

語釈・文法注

ひさかたの
「月」の枕詞。
月の桂
月に生えているという伝説の桂の木。

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・604番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りしに」(五十首歌を献上した時の歌)。

修辞

枕詞
「ひさかたの」。
体言止め
体言止め。

解説

雅経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、106頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日