新古今和歌集 巻第六 冬歌 601番
露霜の
露霜の置く夜半に起きていて、冬の夜の月を見ているうちに、袖は凍ってしまった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
露霜の置く夜半に起きていて、冬の夜の月を見ているうちに、袖は凍ってしまった。
意訳
露霜の置く夜半に起きたまま、冬の夜の月を眺めていると、そのうちに涙で濡れた袖が凍ってしまった。
語釈・文法注
- 露霜
- 露が凍って霜のようになったもの。
- おきゐて
- 起きていて。露霜が「置き」を掛ける。
和歌
- 作者
- 曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・601番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「おき」に「起き」と「置き」。
解説
好忠の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、105頁(コマ62)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日