古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 600番

今はとて

良暹法師(りょうぜんほうし)

もうこれまでと寝てしまえばよかったのに。時雨が降っていた空とも見えず、澄んでいる月よ。

作者
良暹法師
  1. 1雨後冬月うごのとうげつ雨後冬月うごのとうげつうごのとうげつといふといふという心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2今いま今いまいまはははとてとてとて初句
  3. 3寢ね寢ねねなましものなましものなましものををを二句
  4. 4しぐれつるしぐれつるしぐれつる三句
  5. 5空そら空そらそらともみえずともみえずともみえず四句
  6. 6澄す澄すすめるめるめる月つき月つきつきかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「雨後冬月(雨の後の冬の月)」という心を詠んだ歌。

もうこれまでと寝てしまえばよかったのに。時雨が降っていた空とも見えず、澄んでいる月よ。

意訳

時雨だからもう月は見られないと、寝てしまうところだった。ところが、さっきまで時雨れていた空とは思えないほど、月が澄みわたっている。

語釈・文法注

なまし
寝てしまっただろうに。「まし」は反実仮想。

和歌

作者
良暹法師(りょうぜんほうし) 生没年未詳(十一世紀)
比叡山の僧で、祇園の別当を務めたと伝えられる。晩年は大原に隠棲した。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・600番
歌体
短歌
状況
詞書「雨後冬月といふ心を」(「雨後冬月(雨の後の冬の月)」という心を詠んだ歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

良暹の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、105頁(コマ62)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日