新古今和歌集 巻第六 冬歌 595番
眺めつゝ
もの思いに眺めながら、いくたび袖の上で曇ることだろう。時雨のうちに更けていく有明の月は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕和歌所で六首歌を献上した時の、「冬月」の歌。
もの思いに眺めながら、いくたび袖の上で曇ることだろう。時雨のうちに更けていく有明の月は。
意訳
時雨の降るなか、有明の月を眺めて夜が更けていく。涙で濡れた袖に映る月は、もう何度曇ったことだろう。
語釈・文法注
- ながめ
- もの思いにふけりながら見る。
和歌
- 作者
- 藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・595番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「和歌所にて、六首の歌奉りしに、冬月」(和歌所で六首歌を献上した時の、「冬月」の歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
家隆の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、104頁(コマ62)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日