古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 592番

紅葉を

具平親王(ともひらしんのう)

紅葉の葉を、なぜ惜しんだのだろう。木の間から漏れてくる月は、今夜こそ見ることだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中務卿具平親王(具平親王)
  1. 1紅葉もみぢば紅葉もみぢばもみじばををを初句
  2. 2何なに何なになに惜を惜をおしみけむしみけむしみけむ二句
  3. 3木こ木ここののの間ま間ままよりよりより三句
  4. 4洩も洩ももりくるりくるりくる月つき月つきつきははは四句
  5. 5今宵こよひ今宵こよひこよいこそこそこそ見み見みみれれれ結句

引用の仕方

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現代語訳

紅葉の葉を、なぜ惜しんだのだろう。木の間から漏れてくる月は、今夜こそ見ることだ。

意訳

紅葉が散るのをどうしてあんなに惜しんだのだろう。葉が散ったおかげで、木の間から漏れてくる月の光を、今夜こそ存分に見ることができる。

語釈・文法注

洩りくる
漏れてくる。

和歌

作者
具平親王(ともひらしんのう) 964–1009
村上天皇の皇子。中務卿を務めた。博学で詩歌にすぐれ、後中書王と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・592番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

具平親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、104頁(コマ62)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日