古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 586番

晴れ曇り

道因法師(どういんほうし)

晴れたり曇ったり、時雨は定めのないものなのに、すっかり古びてしまったのは、わが身だったのだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
道因法師
  1. 1晴は晴ははれれれ曇くも曇くもくもりりり初句
  2. 2時雨しぐれ時雨しぐれしぐれははは定さだ定さださだめめめ二句
  3. 3なきものなきものなきものををを三句
  4. 4ふりふりふりはははてぬるてぬるてぬるははは四句
  5. 5我身わがみ我身わがみわがみなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

晴れたり曇ったり、時雨は定めのないものなのに、すっかり古びてしまったのは、わが身だったのだ。

意訳

時雨は晴れたり曇ったりして、降るのも気まぐれなものだ。それなのに、すっかり降り古びて年老いてしまったのは、わが身のほうだった。

語釈・文法注

ふりはて
「降り果て」と「古り果て(すっかり年老いる)」を掛ける。

和歌

作者
道因法師(どういんほうし) 1090–1182?
俗名は藤原敦頼。出家後も和歌に打ちこみ、九十歳を過ぎても歌合に出詠したという。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・586番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ふり」に「降り」と「古り」。

解説

道因の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、103頁(コマ61)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日