新古今和歌集 巻第六 冬歌 578番
冬を淺み
冬が浅いので、まだ早い時雨だと思ったのに、こらえきれなかったのだなあ、老いの涙も。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
冬が浅いので、まだ早い時雨だと思ったのに、こらえきれなかったのだなあ、老いの涙も。
意訳
まだ冬の初めなので、時雨には早いと思っていた。けれども、こぼれ落ちたのは、こらえきれなかった私の老いの涙だった。
語釈・文法注
- 冬を浅み
- 冬が浅いので。
- まだき
- 早くも。まだその時期ではないのに。
和歌
- 作者
- 清原元輔(きよはらのもとすけ) 908–990
清原深養父の孫で、清少納言の父。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集と『万葉集』の訓読にあたった。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・578番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 倒置
- 倒置。
解説
元輔の歌。底本は第二句を「まだき時雨と」とするが、「まだき時雨を」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、102頁(コマ61)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日