古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 560番

木の葉ちる

源通具(みなもとのみちとも)

木の葉の散るのに、時雨が紛れているのだろうか。私の袖に、こぼれやすい涙の色だと見えるまで。

詞書
「春日社の歌合に、落葉といふことをよみて奉りし」(前の歌と同じ詞書)
作者
右衞門督通具(源通具)
  1. 1木こ木ここののの葉は葉ははちるちるちる初句
  2. 2時雨しぐれ時雨しぐれしぐれややや紛まが紛まがまがふふう二句
  3. 3我袖わがそで我袖わがそでわがそでににに三句
  4. 4もろきもろきもろき淚なみだ淚なみだなみだののの四句
  5. 5色いろ色いろいろととと見み見みみるまでるまでるまで結句

引用の仕方

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現代語訳

木の葉の散るのに、時雨が紛れているのだろうか。私の袖に、こぼれやすい涙の色だと見えるまで。

意訳

木の葉が散る中に時雨が紛れているのだろうか。私の袖に落ちかかるものが、こぼれやすい私の涙の色かと思われるほどだ。

語釈・文法注

まがふ
入り乱れて区別がつかなくなる。
もろき涙
こぼれやすい涙。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・560番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合に、落葉といふことをよみて奉りし」(春日社の歌合で、「落葉」という題を詠んで献上した歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

通具の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、99頁(コマ59)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日