古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 557番

日暮るれば

源俊頼(みなもとのとしより)

日が暮れると、出会う人もいない。正木の葛が散る峰の嵐の音ばかりがして。

作者
源俊賴朝臣(源俊頼)
  1. 1深山落葉しんざんのらくえふ深山落葉しんざんのらくえふしんざんのらくようといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2日ひ日ひひ暮く暮くくるればるればるれば初句
  3. 3あふあふあう人ひと人ひとひともなしもなしもなし二句
  4. 4正木まさき正木まさきまさきちるちるちる三句
  5. 5嶺みね嶺みねみねののの嵐あらし嵐あらしあらしののの四句
  6. 6音おと音おとおとばかりしてばかりしてばかりして結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕「深山落葉(奥山の落葉)」という心を詠んだ歌。

日が暮れると、出会う人もいない。正木の葛が散る峰の嵐の音ばかりがして。

意訳

奥山では日が暮れると、もう行き会う人もいない。ただ、正木の葛を散らして吹く峰の嵐の音だけが聞こえている。

語釈・文法注

正木
正木の葛(まさきのかずら)。つる草の一種で、秋に紅葉する。

和歌

作者
源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・557番
歌体
短歌
状況
詞書「深山落葉といへる心を」(「深山落葉(奥山の落葉)」という心を詠んだ歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

俊頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ59)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日