新古今和歌集 巻第六 冬歌 558番
おのづから
自然と音を立てるものは、庭の面に木の葉を吹き巻く谷の夕風だ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
自然と音を立てるものは、庭の面に木の葉を吹き巻く谷の夕風だ。
意訳
訪れる人もない山の住まい。ひとりでに音を立てるのは、庭の上に木の葉を巻き上げて吹く、谷から吹きあげる夕風だけだ。
語釈・文法注
- おのづから
- ひとりでに。自然と。
和歌
- 作者
- 藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・558番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
清輔の歌。底本は第四句を「木の葉吹きまく」とするが、「木の葉ふりしく」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ59)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日