古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 556番

高瀬舟

藤原家経(ふじわらのいえつね)

高瀬舟が進みにくいほどに、紅葉の葉が流れ下っていく大井川よ。

作者
藤原家經朝臣(藤原家経)
  1. 1大井おほゐ大井おほゐおおい川かは川かはかわにまかりてにまかりてにまかりて、、、落葉滿水らくえふみづにみつ落葉滿水らくえふみづにみつらくようみずにみつといへるといへるといえる心こころ心こころこころをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2高瀬たかせ高瀬たかせたかせ舟ぶね舟ぶねぶね初句
  3. 3しぶくばかりにしぶくばかりにしぶくばかりに二句
  4. 4もみぢもみぢもみじ葉ば葉ばばののの三句
  5. 5流なが流ながながれてくだるれてくだるれてくだる四句
  6. 6大井おほゐ大井おほゐおおい川がは川がはがわかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕大井川に出かけて、「落葉満水(落葉が水に満ちる)」という心を詠んだ歌。

高瀬舟が進みにくいほどに、紅葉の葉が流れ下っていく大井川よ。

意訳

底の浅い高瀬舟が進めずに難儀するほど、たくさんの紅葉が流れ下っていく。大井川はまさに紅葉で埋めつくされている。

語釈・文法注

高瀬舟
浅瀬を通れるよう底を平らにした川舟。
しぶく
とどこおる。進みにくくなる。

和歌

作者
藤原家経(ふじわらのいえつね) 992–1058
藤原資業の子。文章博士・式部権大輔などを務めた。漢詩文と和歌にすぐれた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・556番
歌体
短歌
状況
詞書「大井川にまかりて、落葉滿水といへる心をよみ侍りける」(大井川に出かけて、「落葉満水(落葉が水に満ちる)」という心を詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

家経の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ59)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日