古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 548番

かくしつゝ

能因法師(のういんほうし)

こうして暮れていく秋とともに年老いてしまったので、そうはいってもやはり、ものが悲しいことだ。

作者
能因法師
  1. 1暮くれ暮くれくれののの秋あき秋あきあき、、、思おも思おもおもふことふことうこと侍はべ侍はべはべりけるりけるりける頃ころ頃ころころ詞書
  2. 2かくしつゝかくしつゝかくしつつ初句
  3. 3暮く暮くくれぬるれぬるれぬる秋あき秋あきあきととと二句
  4. 4老お老おおいぬればいぬればいぬれば三句
  5. 5しかすがになほしかすがになほしかすがになお四句
  6. 6物もの物ものものぞかなしきぞかなしきぞかなしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕晩秋に、もの思いがありましたころの歌。

こうして暮れていく秋とともに年老いてしまったので、そうはいってもやはり、ものが悲しいことだ。

意訳

こうして毎年秋が暮れるのとともに、自分も年老いてしまった。わかってはいても、やはり悲しい。

語釈・文法注

しかすがに
そうはいっても。

和歌

作者
能因法師(のういんほうし) 988–1050?
俗名は橘永愷(ながやす)。若くして出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。歌枕を集めた『能因歌枕』を著した。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・548番
歌体
短歌
状況
詞書「暮の秋、思ふこと侍りける頃」(晩秋に、もの思いがありましたころの歌)。

解説

能因法師の歌。底本は第三句を「老いぬれば」とするが、「老いぬれど」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、96頁(コマ58)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日