古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 541番

飛鳥川

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

飛鳥川に紅葉が流れている。葛城山の秋風が吹いたらしい。

作者
柿本人麿(柿本人麻呂)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2飛鳥川あすかがは飛鳥川あすかがはあすかがわ初句
  3. 3もみぢもみぢもみじ葉ば葉ばばながるながるながる二句
  4. 4葛城かづらき葛城かづらきかずらきののの三句
  5. 5山やま山やまやまののの秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜ四句
  6. 6吹ふ吹ふふきぞしぬらしきぞしぬらしきぞしぬらし結句

引用の仕方

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現代語訳

飛鳥川に紅葉が流れている。葛城山の秋風が吹いたらしい。

意訳

飛鳥川に紅葉が流れてくる。上流の葛城山で、秋風が吹いて紅葉を散らしたのだろう。

語釈・文法注

葛城の山
大和国と河内国の境の山。

和歌

作者
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 生没年未詳(七世紀後半〜八世紀初め)
持統・文武天皇の時代の宮廷歌人。『万葉集』を代表する歌人で、長歌・短歌ともにすぐれ、のちに「歌聖」とあがめられた。平安時代には人麻呂の作と伝える歌が多く、新古今集にもその名で多くの歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・541番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

人麻呂の歌として伝わる。底本は結句を「吹きぞしぬらし」とするが、「吹きぞしくらし」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、94〜95頁(コマ57)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日