古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 540番

散りかゝる

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

散りかかる紅葉の色は深いけれど、渡ると濁ってしまう山川の水よ。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2散ち散ちちりかゝるりかゝるりかかる初句
  3. 3紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじののの色いろ色いろいろははは二句
  4. 4深ふか深ふかふかけれどけれどけれど三句
  5. 5渡わた渡わたわたればればれば濁にご濁にごにごるるる四句
  6. 6山川やまがは山川やまがはやまがわののの水みづ水みづみず結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

散りかかる紅葉の色は深いけれど、渡ると濁ってしまう山川の水よ。

意訳

山川に紅葉が散りかかり、水面は深い紅に染まっている。けれども人が渡れば、水は濁って紅葉の美しさも損なわれてしまう。

語釈・文法注

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・540番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

二条院讃岐の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、94頁(コマ57)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日