古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 542番

あすか川

藤原長方(ふじわらのながかた)

飛鳥川の瀬々に寄る紅の波は、葛城山から吹く木枯らしの風のしわざであろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言長方(藤原長方)
  1. 1あすかあすかあすか川がは川がはがわ初句
  2. 2瀨々せぜ瀨々せぜせぜににに波なみ波なみなみよるよるよる二句
  3. 3紅くれなゐ紅くれなゐくれないややや三句
  4. 4葛城かづらき葛城かづらきかずらき山やま山やまやまののの四句
  5. 5木枯こがらし木枯こがらしこがらしののの風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

飛鳥川の瀬々に寄る紅の波は、葛城山から吹く木枯らしの風のしわざであろうか。

意訳

飛鳥川の瀬ごとに、紅葉が紅の波となって寄せている。葛城山から吹き下ろす木枯らしが散らした紅葉だ。

語釈・文法注

紅
紅葉の色。

和歌

作者
藤原長方(ふじわらのながかた) 1139–1191
藤原顕長の子で、藤原俊成の甥。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・542番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の長方は藤原長方。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、95頁(コマ57)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日